音楽療法を学ぶ際に
言葉での声がけと
歌いかけでは
脳に作用する範囲が違う
ということがあります。
それをとても感じたセッションでの出来事をひとつ。
その子はどうしてもバチを口に入れて
その濡れたバチでアルファベットを書きたいんです。
でも、口に入れるのは望ましくないものです。
いつもいろんな方法で制ししていました。
この時はセッションが始まる前に約束をしてみました。
「これは太鼓を叩くバチだから食べないでね」
すると、
「えんぴつじゃない?」
とかえってきました。
「そうだね、鉛筆は書くものだから書いてもいいね。
これはバチだから書けないね。」
「…えんぴつじゃない♪」
瞬間歌っているように聞こえたので
すかさず曲にして伝えました。
♪えんぴつじゃない〜
えんぴつじゃない〜
えんぴつじゃない〜〜〜
じゃあこれはなに?
「バチ」
「そう!正解!」
これはバチです〜〜〜♪
するとノリノリで歌を聴いて
コールアンドレスポンスを楽しんでました。
数回歌っていつものようなセッションに。
1度もバチをくわえることはなかったです。
くわえそうになっても、声掛けで静止ができました。
歌でインプットされたことは、
言葉でのインプットとまた違ったんでしょうか。
また次も歌ってみたいです。
ただ、即興演奏だったので
若干不安ですね(笑)